Wantedly徹底攻略 実働1か月で内定頂きました。(求職者側、Web業界向け)
ご報告:仕事決まりました
こんにちは、マエダシゲミチです。
久々のブログ更新です。
彼女の収入をむさぼる「ヒモ生活」を8か月ほど経て就職することになりました。
去年の8月31日に退職して8ヶ月の間は、職業訓練校に通ってWebデザインの勉強をしたり、資格をとったり、ポケモンをしたりしてブラブラしていました。
訓練校ももうすぐ卒業なので就職せねば・・・と思い、3月の頭から就職活動を始めて、つい最近内定が出ました。
うれしー。
このエントリーを書いているのは4/7(日)。
まずは「明日から残りの平成の期間」を業務委託として働いてみて、それから本契約をして「令和に変わった以降」も正社員として働くかを双方が判断するという形です。
まだ本決まりではないので会社名は伏せますが、IoTのプロダクトを持っている会社で働きます。
僕自身がそのプロダクトの必要性を感じていて、もっと認知されれば、多くの人がストレスから解放されると思うので、とてもやりがいを感じます。
- Webコンテンツ制作
- 法人営業
- 新規事業立ち上げ
- ほんの少しの開発経験
これらの雑多な経験が役に立ちそうというのも、その会社を受けてみようと思ったきっかけです。
元々C向けに販売している商品ですが、これからはB向けにも積極的に展開していくとのことなので、「やることいっぱい!伸びしろしかない!」という感じでとても楽しみです。
さて、ご報告はこれで終わりです。
これ以降は「Wantedly」という求人サイトが使いやすくていいぞぉ~という話をします。(6,000字くらい使って)
- 活動期間は1か月
- エントリー(面談希望)のボタンを押したのは20社
- メッセージが来た会社13社
- 訪問した会社10社
- 訪問後実際に受けた会社5社
- 内定2社
数値にするとこんな感じですが、割と理想的な動きができたので共有します。
うまく行った点、うまく行かなかった点、両方とも記載していたら長くなってしまいました。
それでは、よろしくお願いいたします。
※あくまで僕の観測範囲の出来事なので、一例として見ていただけますと幸いです。
まず「Wantedly」とは何か
「Wantedly」の攻略法をお話しする前に、まずは「Wantedly」とは何かについて軽く説明します。
「Wantedly」は、Facebookのつながりを活用したソーシャルリクルーティングサービスです。
採用する企業側の目線でいうと、転職市場に出ていない「潜在転職者」を見つけ出すことができるのが長所です。
入社した人の年収の○○%を運営企業に支払う「Green」のような採用課金とは異なり、「Wantedly」は1か月いくらの掲載課金のモデル(もちろん課金要素はある)なので、ガツガツした感じがあまりありません。
恋愛に例えると、いきなり「付き合おう!」となるわけではなく、「まずはお茶でも・・・」みたいな感じから始まります。
雰囲気を理解するには、まずは実物を見てもらうのが早いと思うので、こちらのキャプチャー画像をご覧ください。
これは株式会社メルカリのWantedlyページです。
赤線を引いた個所を見て頂きたいのですが・・・
- ホーム
- 私たちについて(事業紹介、ミッションなどの説明)
- メンバー(個々人のWantedlyページが見られるので)
- ストーリー(企業が自主的に発信したい情報を発信している)
- 募集(基本1度掲載したら出しっぱなし)
会社説明に関する項目が多いのがお分かりいただけますでしょうか。
実際見てみるとアッと驚く情報量です。
他サイトと比べて体感3~10倍くらいの情報量があるので、訪問する前に自分に合ってるか否かの判断はしやすいのはいいですね。
とにかく徹底しているなと思ったのが、なんとこのサイト、年収の記載がありません。
「年収」よりも「仕事の内容やビジョン」で、仕事を探してもらおうというコンセプトに基づいているのでしょう。
「Wantedly」について、だいたいおわかりいただけたでしょうか。
それでは次は、なぜ僕が使おうと思ったかについてお話します。
なぜ「Wantedly」を使ったか
自分が「Wantedly」を使った理由は、以下の3つです。
- カジュアル面談が使いやすい
- 企業が自ら発信できるので、サイト上に情報量が多い
- (個人的に)イケてると思う会社はほぼ掲載している
カジュアル面談については後ほど説明するとして、情報量が多いというのは先ほど書いた通りで、僕は能動的に動きたかったので魅力的でした。
掲載企業については、少額でも始められるからスタートアップの企業が多いと言われていたのはもはや昔。
今は、大企業やJリーグの運営会社なども掲載し始めています。
まさに転換期ですね。
「Wantedly」のカジュアル面談ってなんやねん
まず「カジュアル面談」とはなんぞや?
という話ですが、一言でいえば「企業と応募者がお互いに自己紹介をし、応募するかしないかを決める時間」です。
ちなみに僕は「カジュアル面談を征する者はWantedlyを征す」と思っているので、ここは丁寧すぎるくらいキッチリと説明します。
「話を聞きに行きたいボタン」を押す→返事が来る→日程調整という手順を踏んでからカジュアル面談が始まります。
時間は0.5~1時間くらい、面接をするというよりは雑談をする時間と言えると思います。
企業によって方針や温度に差がありますが、主に以下のような内容です。
- 自分一人に向けての会社説明
- こちらから自己紹介
- 相互に質疑応答
通常のフローで転職をあまりしたことがないので、よくわからない部分もありますが、普通は、いきなり面接が始まるのではないでしょうか。
個人的なイメージを言うと、あまり応募企業について理解していない状態で受けるのはミスマッチを生みやすいのではないかと思います。
物件を内見せずに決めるような怖さがあります。
正直に言ってしまうと、この手順を踏むと面接が1回増えるのと同じ時間を消費するのでめちゃくちゃダルいのです。
それでも、「入ってみてイメージと違った!」となるよりマシかなと思うので、僕は「Wantedly」を使ってます。
さらにいえば、ビジネスモデルや収益モデルについての知識がめちゃくちゃ増えるので、その点を加味しても積極的に面談をした方がいいと思います。
もうひとつ、カジュアル面談のいいところを挙げると、「面談で、ある程度相互理解が進むので、書類審査がない場合が多い」 です。
1社ごとに履歴書・職務経歴書を用意するっていうのは、やってみると想像以上に疲れますよね。
僕は新卒の時にそのせいで「自分は社会に適合できないではないか・・・」と真剣に悩みました。
もっとも、今回僕が書類を提出しなくてよかったのは、僕が業務効率化のSaas事業の企業を多めに受けていたからかもしれません。
業務効率化を推進しているのに、履歴書+職務経歴書を提出しろって言われたら笑うしかないですからね。
実際の数字を出すと、今回実際に選考まで行った5社の中で書類の提出が義務付けられた企業は1社だけでした。(書類落ち)
ちなみに僕は「Wantedly」の個人ページは「履歴書+職務経歴書+α」の情報量であるのに加えて、カジュアル面談の時に聞きたい情報について聞いてくるので、書類は必要ないのでは?と思っています。
こちらからの自己紹介のついでに、志望動機(便宜上この言葉を使います。)を聞かれるケースが大半なので、ある程度考えていった方がいいです。
ちなみに志望動機については、そこまでカッチリしたものは求められません。
なぜならカジュアルな面談の段階では、志望していないことになっているからです。
- どういう検索でうちの会社にたどり着いたんですか?
- この業界に興味があるんですか?
みたいな浅い質問を企業側がしてくるので、それに答える感じです。
それに対して僕は、以下のように回答していました。
- SaaS事業でBtoBの事業に対して興味がある
- 社会問題を解決している事業がいい
- 自分の経験を活かせるといい
同じ内容をカスタマイズして全社に言っていました。
僕の就活の軸であり、該当する企業はたくさんあります。
事業内容を踏まえて、個別の志望理由を言うのは実際に選考に進んでからです。
- カジュアル面談:「茶髪で、眼鏡で、ポチャっとした体系の女性がいい!」みたいな外見だけに言及している感じ。
- 実際の面接:「お話してわかった!○○な性格なのは君だけ!!!オンリーワン!うぉぉぉぉぉ!」みたいに性格に言及する感じ。
なんとなくでいいから伝われ~。
「Wantedly」のカジュアル面談であった珍しいパターン
大体、今お話ししたような流れで進みました。
ただ、世の中には例外がありまして・・・実際にあった3つ紹介します。
- カジュアル面談から社長が出てきて、いきなり内定が出る。
- いきなりどうした!?みたいな質問が来る。
- カジュアル面談で必要な情報を得られない。
カジュアル面談から社長が出てきて、いきなり内定が出る。
今回出た内定のうち、1つはこのパターンでした。
面談の相手は体感だと「社長 or 役員クラス」が1割、「事業責任者」が6割、「人事」が3割。
「社長 or 役員クラス」というパターンがある以上、それなりに下調べはしていった方が無難でしょう。
Wantedly内で企業とメッセージを交わすんですが、そこでいきなり社長から返事がきた場合はコレです。
だいたいのメッセージで「当日は○○がお相手いたします」とか「当日は内線電話で○○を呼び出してください」みたいなことが書いてあるので、いきなりラスボスパターンは事前にわかります。
僕の場合は志望度の高い企業でこのパターンだったので、ただただ「ラッキー♪」としか思わなかったのですが、やんわりとした志望度の企業でこれをやられたら嫌だろうなぁとも思います。
いきなりガチな志望動機を聞かれる。
Wantedlyの使いづらいところは企業によって使い方がマチマチなところです。
このせいで思い通りにいかないことはありますが、これは本当にしょうがないと割り切るしかありません。
イメージしづらいと思いますので、1つ実際にあった流れを紹介します。
- 事前に調べてもあまり情報が出ていない企業のカジュアル面談に行く。
- まずは事業について説明を受ける(相手は人事+事業責任者)。
- 不明な点を質問してこのタイミングで事業内容について理解する。
- 相手から求められて自己紹介をする。
- 「弊社に入社してどのように活躍するイメージをされていますか?」という質問がくる。
距離感の詰め方が急すぎる人に対する「お・・・おう・・・」状態。
まず、こちら側は入社の意図を表明していない。
さらに言えば、事業内容についてちゃんと知ったのは2分前。
しょうがないので、「事業内容や収益モデルについて具体的に知ったのは先ほどなので・・・」と前置きをしてお話ししました。
まったくもってうまく話せず、訓練校の友達に「今日は全然ダメだった~」と愚痴ってました。
こういう時、友達がいるっていいですよね。
狙ってか狙ってないかは不明ですが、このように不意をついてくるパターンもあることもご報告しておきます。
これは企業側が悪いというより、ちゃんと話せなかった僕が悪い。
(追記 2019/4/7 16:00)僕の認識がズレているのかなと思って調べてみました。
以下のページ内でWantedlyが、「話を聞きに行きたいボタン」について触れています。
Wantedlyの「話を聞きに行きたい」ボタンは、面接に申し込むようなエントリーではなく、企業宛に「興味がある」いうことを知らせるボタンです。
(引用元:エントリーを取り消したい
)
「面接に申し込むようなエントリーではなく」
こちらを見る限りだと、今回例に上げた企業の質問は少しズレているのかなと思いました。
カジュアル面談で必要な情報が得られない。
人事担当だけが出てくるパターンは基本的に難しいです。
なぜなら、具体的なことを聞けない可能性があるからです。
中には、部署ごとの目標設定のプロセスまで把握しているスーパー人事もいましたが、基本的に事業に対する細かい質問には対応できないことが多いです。
さらにいえば、事業部がどのような人材を欲しがっているかを共有されていないパターンもあり、本当にかみ合わないことが多く苦戦しました。
本筋から少し外れますが、最近「全員が採用担当です!!!」みたいな会社が増えてきたように感じます。
リファラル採用を増やすことが目的だと思っていたのですが、欲しい人材を把握しているのは現場の人間だというのも理由なんでしょうね。
とても勉強になりました。
「Wantedly」攻略について
カジュアル面談を征するものはまず「Wantedly」を征す。
先ほどそう言いましたが、その前段階としていろいろやることがあります。
プロフィールをちゃんと埋める
これ。
フリースペースが2,000字あるのですが、これを埋めないことには始まりません。
構成は以下がオススメです。
- 冒頭分(50文字)
- 年表形式の略歴(300文字)
- ちゃんとした職務経歴(1,200字)
- 自己紹介(残り)
文字数はおおよそですが、2まで読んだ段階で先を読み進めるかを判断させる方が、向こうの時間を取らないのでいいです。
エコ。
冒頭分(50文字)
「冒頭分」で大切なのは、現在のステータスを書くことです。
閲覧、スカウトありがとうございます。
ステータス:転職活動中
相手の転職意思がわかりづらいというのが、企業側から見た時の使いづらい点なので、カバーしてあげた方がいいでしょう。
これはどちらかというと、スカウトが来やすくするためにやってました。
千鳥のノブが「お笑いの言葉を使え!」というツッコミをしてます。
プロフィールに関して僕が言うなら「検索されたいワードを使え!」というアドバイスになります。
企業もスカウト対象者を探すときにフリーワード検索をしているはずなので、ルート営業の企業に入りたければルート営業とプロフィールに入れることが大切です。
これは冒頭分だけではなく、全体的に注意したほうがいいと思います。
年表形式の略歴(300文字)
「年表形式の略歴」はいわば目次です。
・学生
○○大学卒業
・1社目(2005年~2010年)
○○に入社。
○○を経験。
○○のため退職。
・2社目(2010年~2019年3月)
○○に入社。
○○を経験。
○○のため退職。
現在は○○です。
以上です。
履歴書を意識したらいいと思います。
ちゃんとした職務経歴(1,200字)
職務経歴の書き方自体はあまりアドバイスすることはありません。
ネットにあるフォーマットを参考に作成するといいと思います。
内容に関しては特に言うことがないのですが、1点内容以外に気にする必要がある箇所があります。
それは「見やすさ」です。
Wantedlyはhtmlのタグを使って装飾することができないので、自分で見せ方を工夫することが必要です。
2,000字、文字が羅列されているのを読むのはしんどいので少し配慮したほうが完読率が上がります(多分)。
具体的にどうするかというと以下のような手段を使っていました。
・記号を使う
【〇〇業務】
- 既存顧客に対するフォロー
- 問い合わせに対する対応
★ 新機能の企画・設計
★ SNSアカウントの管理
★ 特集の企画・管理
- 見込み客に対して営業電話※★は特に力を入れていた分野、上から順に頻度が多い業務です。
・外部リンクを貼り付ける
詳しくはお手数ですが、以下のリンクからご確認ください。
・【完全版】職務経歴書の書き方マニュアル
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/sample
簡単なことですが、だいぶ見た目がスッキリします。
とにかく文字の羅列に見えないようにできたらいいですね。
自己紹介(残り)
とくにないですが、熱さとかが伝わるといいですね。
他には趣味でアピールになりそうなこととか。
1つ注意点を挙げるなら、この部分はなぜかすごい頻度で聞かれます。
僕は趣味でポケモンの攻略サイトを作っていて、そのことを書いていたのですが、ほとんどの会社で最低1回はそのことについて聞かれました。
1番最初にカジュアル面談をした会社では、40分くらいそのサイトの話をするはめになり驚きました。
まさか、面談に行って「なぜポケモンの素早さの個体値を最遅にする必要があるのか」を聞かれると思いませんでした。
ポケモンを知っている人には「トリル、同時交代の特性発動順の問題、同時トンボルチェン、ジャイロ」の50文字以内である程度説明できるのですが、相手は赤しかやってないとのこと。
初代ポケモンしかやったことない人に、赤緑が発売されたあとの20年で追加された要素を話してから本題に入るのはなかなか難儀でした。
今思うと論理的思考力と説明能力を試されてたんでしょうね。
ホワイトボードが部屋になかったら詰んでたと思います。
以上です。
とにかく、プロフィールはしっかり書いたほうがいいぜ!!という話でした。
ネット上に転がっている情報を見る
必要だとは限らないのですが、カジュアル面談をする前にある程度の情報があった方が、こちらからする質問の質が上がり、お互い有意義な時間が過ごせます。
僕はあまり時間をかけたくなかったので、以下の方法で情報収集してました。
- Wantedly上の情報を見る
- 企業名をgoogleで検索して上位の記事と最近の記事を見る(タイトルだけでもいい)
- 企業名をはてなブックマークで検索して上位の記事を見る(こっちはちゃんと読んだほうがいい)
- PR Tableの記事を読む
はてなブックマークの説明は省くが、探すと過去に話題になった記事を探せるのでとても重宝します。
使い方はキャプチャー画像の手順でやれば大丈夫だと思う。
(できなかったらコメントなりで教えてください)
ブックマーク数500以上にしたり、期間指定することで、最近バズった記事を検索することも可能なので知らない人は是非。
はてブのコメントは温かいものから過激なものまで色々。
「運動瞑想睡眠野菜350g」というネタを楽しめるようになったら、君もはてブ民だ!
PR Tableは企業を丁寧に紹介しているサイトというイメージ。
普通に読んでても面白い。
結構Wantedlyにない情報も載ってたりするので、本命の企業を受けるときにはここまでチェックするといいですね。
最後に
以上です。
書きたいことは全部書きました。
まずはカジュアル面談をしてみてください。
例外ばっかり書きましたが、基本的には楽しいです。
ただ、ここまでお読みいただいた方はわかっていただけると思うが、Wantedlyはクセがあって万人にオススメできるコンテンツではありません。
よって、以下の無料で利用できるサイトと併用して使うのがいいでしょう。
■ProEngineer
ITエンジニア用の学校ですね。
■マイナビクリエイター
エージェントの方がついてくれて、親切に指導してくれるタイプを希望されるならこちら。
基本的に、利用料は無料。
僕は履歴書の添削などをしてもらいました。
客観的な意見を入れた方がいいものができるのは間違いないので、併用をオススメします。
これをご覧になった皆さまの転職活動がうまくいきますよーに!
それではまた。
いいエントリーだと思います。
話すことがない面談はお互いに地獄です。